福祉広報 平成30年11月発行 第490号 厚労省福祉部局 19年度予算の概算要求  障害保健福祉部  文化芸術でアウトリーチ  障害保健福祉部の障害福祉サービス関係費(自立支援給付費+障害児措置費・給付費+地域生活支援事業費)は前年度比1153億円(8.3%)増の1兆4963億円と伸びている。特に目立つのが「障害者の文化芸術活動の支援」(3億7000万円)と、「視覚障害者等の読書環境の向上」(3億9000万円)だ。  「障害者の文化芸術活動(美術、演劇、音楽などの鑑賞、創造)」は、今年の通常国会で推進法が成立したことを追い風に前年度より1億円増やす。障害者が創造活動に取り組む機会を広げるため、都道府県設置の支援拠点の職員が障害者施設に出向くこと(アウトリーチ)を始める。  「読書環境の向上」の予算も今通常国会でのマラケシュ条約の批准や著作権法改正を受け、前年度の2倍を計上した。点字や音声データなどで情報提供する電子図書館「サピエ」の利用者増を見込み、システム強化の費用や点字などの図書製作費用を増やす。  また、パソコンの扱いが苦手な障害者に操作方法などを教えるボランティアの派遣も始める。この派遣事業は、地域生活支援事業のうち都道府県のメニューに追加する。  日本盲人会連合の三宅隆・情報部長は「サピエの利用環境が良くなることは歓迎するが、それを利用する人以外の読書環境も引き続き整えたい。都道府県は新しいメニューに積極的に取り組んでほしい」としている。  依存症関係では、専門医療機関の認知度を上げるための広告費や、自助グループなどを招いた院内ミーティングの開催を拡充。前年度1億9000万円多い8億2000万円を計上した。  精神障害者の地域移行関連では、理解のある住民を増やすための「精神障害者地域生活サポーター(仮称)」の養成講座開設案が浮上したが見送った。一方で、精神障害者への偏見をなくすための全国規模、地域単位のシンポジウムを開く経費を計上した。  文化芸術活動の支援     創造機会拡大のため、支援拠点から施設に出向く  3.7億円  視覚障害者等の読書環境の向上 障害者が利用しやすい図書の製作などを促す    3.9億円  依存症対策          専門医療機関の認知度を上げるため啓発をする   8.2億円                (週刊福祉新聞 平成30年9月24日 第2876号より転載) 第16回「共に生きる障がい者展」  大阪ふれあいキャンペーン 日時:11月17日(土曜日)・18日(日曜日) 時間:10:00〜16:00 入場無料 会場:国際障害者交流センター(ビッグ・アイ) 17日(土曜日)  ゲストトークショー RTぐらんぷり2018 チャンピオンのよしもと芸人 濱田祐太朗さん 登場! よしもと芸人で大阪府障がい者芸術・文化大使の たいぞうさんによる人気企画「あなたと描きます」とミニ個展を開催! ※10月15日(月曜日)から11月12日(月曜日)までにビッグ・アイにてアンケートにご回答いただいた方の中から、抽選で4名様に作品をプレゼント! 支援学校等ダンスパフォーマンス大会・大阪 よしもと芸人で大阪府障がい者スポーツ宣伝部長の「男と女」さんと一緒に盛り上がろう! 「僕が君の耳になる」MVで話題のボーカル&手話パフォーマー「HANDSIGN」も登場!!! 同時開催  ハートフルアグリまつり  新鮮野菜の直売  こさえたん秋のパン・スウィーツまつり  秋の味覚を使ったおいしいパン・スウィーツのマルシェ 18日(日曜日)  大阪府障がい者芸術・文化コンテスト2018  ※13:30〜16:50  特別審査員は世界的天才ピアニストの松永貴志さん  IT機器展2018・ユニバーサルデザイン生活展  3つのテーマ(災害時・日常生活・IT機器)の支援機器・製品を展示・体験  ともいきセミナー  「補助犬」「要約筆記」「オストメイト」  「支援学校卒業後の多様な学習等の場づくりプロジェクト中間報告」など、障がいについて学びを深める5講演 両日開催  大阪府広報担当副知事もずやんがやって来る!  ともいきスタンプラリーに参加して、たいぞうさんデザインの「ともいきオリジナル缶バッチ」をゲットしよう!(各日先着400名)  第41回障がい者作品展 障がい者が制作した作品の展示・販売 ※参加にあたり、配慮すべき事項がある場合など、ご不明な点は裏面に記載のビッグ・アイまで問い合わせ先ご連絡ください。 第16回共に生きる障がい者展 ともに、楽しむ・学ぶ分かち合う2日間! 障害者の自立と社会参加。そして障がいや 障がいのある人への正しい理解を目的に「共に生きる障がい者展」を開催します。障がい のある人もない人もともに楽しむ学べるイベントが盛りだくさん! 11月17日(土曜日)  場所:多目的ホール   10:20〜10:50 プロローグ ピアノコンサート 末近 功也さん 鈴木 凛太郎さん   11:05〜11:15 オープニングパフォーマンス ステージマーチング 堺市立三原台中学校   11:30〜11:50 セレモニー 大阪府広報担当副知事「もずやん」が登場! 主催者・来賓メッセージなど   12:00〜12:10 感動大阪賞贈呈式 精神障がい者フットサル日本代表選手が登場!   12:25〜12:55 ゲストトークショー RTぐらんぷり2018チャンピオンのよしもと芸人濱田祐太朗さんが登場!   13:05〜13:20 大阪府立堺東高等学校の紹介   13:30〜16:00 支援学校等ダンスパフォーマンス大会・大阪               よしもと芸人で大阪府障がい者スポーツ宣伝部長の「女と男」さんと一緒に盛り上がろう!               「僕が君の耳になる」MVで話題のボーカル&手話パフォーマーHANDSIGNも登場!  エントランスホール   13:30〜16:00 よしもと芸人で大阪府障がい者芸術・文化大使の「たいぞう」さんによる人気企画「あなたを描きます」とミニ個展!  大研修室   13:00〜16:00 支援学校卒業後の多様な学習等の場づくりプロジェクト(芸術・文化スポーツプログラム)  中研修室   11:00〜15:00頃 支援学校の生徒による喫茶・休憩コーナー   14:00〜16:00 障がい者サポートカンパニーの集い 事前申込制               アートワークによる上長と部下のコミュニケーション術               TEL 06‐6360‐9077 FAX 06‐6360‐9079  屋外   10:00〜16:00 ハートフルアグリまつり               こさえたん秋のパン・スウィーツまつり 11月18日(日曜日)  多目的ホール   13:30〜16:50 大阪府障がい者芸術・文化コンテスト2018               特別審査員/松永 貴志さん(世界的天才ピアニスト)  エントランスホール   11:30〜12:15 オーケストラ「響(ゆら)」コンサート   12:30〜14:00 児童虐待防止オレンジリボンキャンペーン               親子で楽しめる遊びコーナー   14:00〜16:00 みんなで楽しむえほんのひろば&おはなし会  大研修室   10:00〜16:00 IT機器展2018・ユニバーサルデザイン生活展   13:00〜16:00 ともいきセミナー               障がいについて学びを深める5講演  中研修室   10:00〜15:00 支援学校の生徒による物品・野菜販売など 両日開催  1階ホワイエ   障がい者作品展 障がい者が制作した作品の展示・販売  エントランスホール   わくわく体験コーナー   おりがみ、ぬりえ、ゆび文字クイズ、ビーズアクセサリー作りなど   ※ビーズアクセサリー(先着100名)は17日(土曜日)のみ開催  ビッグ・アイ一帯   ともいきスタンプラリー   ゴール地点でオリジナル缶バッチ   プレゼント(各日先着400名)  バリアフリープラザ   ●障がいに関する相談コーナー   ●癒やしの小物作り体験など  2階スペース   支援学校作品展  屋外   ビッグバン いどうミュージアム ※イベントの内容は変更が生じる場合がございます。ご了承ください。 17日(土曜日)のみ同時開催 ビッグバン前交流広場 10:00〜16:00(悪天候の場合翌日に順延) 第17回 ちょっくらわくわくまつり  堺市 南区の障がい者作業所が中心となり、縁日(射的・わたがし・ヨーヨーつりなど)、ビンゴ大会、ステージ、リサイクルバザー、フリマなど楽しいお祭りを開催! ●主催/大阪府・大阪府教育委員会・社会福祉法人大阪障害者自立支援協会  ●後援/堺市 ●協賛/南海電気鉄道株式会社・泉北高速鉄道株式会社  ●協力/医療法人 杏和会 阪南病院 ●特別協力/社会福祉法人産経新聞厚生文化事業団 会場  国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)  大阪府 堺市 南区茶山台1-8-1  TEL072-290-0900 FAX072-290-0920 詳しくは「ビック・アイ」で検索  http://big-i.jp/ ◎ご来場の際は電車・バス等の公共交通機関をご利用ください。/泉北高速鉄道「泉ヶ丘」下車 約200メートル  職場の障害者虐待1308人   厚労省  通報・届け出は45%増  厚生労働省が8月22日に公表した2017年度の職場における障害者虐待の調査結果で、16年度に比べ通報・届け出件数が45%、虐待認定件数が35%増えたことが分かった。  虐待された当事者や家族、同僚などから労働基準監督署などにあった情報提供や相談を都道府県労働局がまとめ、報告したもの。  通報・届け出された事業所数は16年度に比べ167カ所(13%)増の1483事業所で、障害者数は757人(45%)増の2454人。このうち虐待認定された事業所数は16カ所(3%)増の597事業所で、障害者数は336人(35%)増の1308人だった。  虐待があった事業所の業種は、製造業192所(32%)、医療・福祉業123カ所(21%)、卸売・小売業70カ所(12%)など。  虐待した603人の内訳は事業主519人(86%)、所属の上司71人(12%)が多い。  一方、被虐待者(重複あり)の障害種別は知的489人(37%)、精神452人(34%)、身体272人(21%)、発達36人(3%)、その他71人(5%)。  虐待内容は経済的虐待が1162人(84%)で最も多く、心理的虐待116人(8%)、身体的虐待80人(6%)、放置等27人(2%)、性的虐待7人(1%)と続く。  虐待があった事業所に対して労働局がとった1338件の措置の内容は、最低賃金法など労働基準関係法令に基づく指導が1204件(90%)、障害者雇用促進法に基づく助言・指導が98件(7%)などだった。 (週刊福祉新聞 平成30年9月3日 第2873号より転載)