福祉広報 令和2年11月発行 502号  令和2年度 宵美代子氏福祉基金寄贈施設募集の結果  ~多数の申し込み、ありがとうございました!~  当協会では、故宵美代子氏のご遺志に基づき、「宵美代子氏福祉基金」を設置し、大阪府内の障がい者施設の利用者に共同で利用いただけるよう車いすや歩行器等の障がい者支援機器を寄贈し、お役立ていただいています。  今年度は、コロナ禍の状況を考慮するとともに、事業効果をより一層高めるため、これまでの車いす等の寄贈に代えて、寄贈金額(1施設当たり10万円)の範囲内であれば、施設で共有で使用できる電化製品や防災用品、感染予防対策等の品目を寄贈先の裁量で購入できるよう寄贈方法を見直し・変更したところです。  福祉広報8月号やホームページ等により募集を行いました結果、多数の施設からお申し込みをいただき誠にありがとうございました。  宵美代子氏福祉基金運営委員会における審査の結果、55施設に対して寄贈することを決定しました。  寄贈先施設へは、順次各施設が指定する金融機関への振込みにより寄贈を行っています。  これまでの寄贈事業では、過去の寄贈施設における入所者や利用者の高齢化、重度化に伴い、車いす等の支援機器の追加や更新を希望する申し込みが多くを占める状況が続いていましたが、今年度の寄贈方法の見直し・変更により、寄贈対象品目の範囲が広がったことや施設の裁量で寄贈金額の範囲内であれば複数の品目を選択・購入できることから、施設のニーズにも合致し、新規の申し込み施設が多くを占める結果となりました。  下記のとおり申し込み施設の希望品目を見ますと、家電製品が比較的多くを占め、次に防災対策や感染防止対策用品となりました。  昨年度までの寄贈品目である車いすや歩行器等の支援機器については、これまでの寄贈で一定行き渡ったのか、ニーズとしては優先順位が低い結果となりました。  このように、寄贈品目を車いす等の支援機器に限らず、故人の遺志を踏まえつつ選択肢の幅を広げたことで、施設で利用するエアコンや新型コロナの影響もあって空気清浄機など、タイムリーなニーズに対応することができました。  今後も、基金を有効に活用しながら、障がい者福祉の向上に寄与してまいります。  【寄贈金額及び範囲】   1施設当たり10万円を限度として、下記(1)~(4)のいずれか(複数選択可)を選択・希望する施設に対して金銭給付。   (1)施設で共有する電化製品又は防災(備蓄)用品   (2)感染防止対策用品(フェイスシールド、ウイルス感染防止シート、アクリル板等)   (3)歩行器や車いす等の障がい者支援機器   (4)施設や設備の拡充に要する費用    ※ 寄贈金額(10万円)を超える場合は一部助成  希望品目・使途等  ・電化製品【46%】  ・防災用品【19%】  ・感染防止【18%】  ・支援機器【9%】  ・施設整備【9%】  ~訪れるすべての方に安心・快適な空間をめざして~  国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)  国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)は、「国連・障害者の十年(1983~1992年)」を記念して、2001年(平成13年)に厚生労働省(当時は厚生省)が、障がい者の「完全参加と平等」の実現を図るシンボル的な施設として設置しました。  2011年から社会福祉法人大阪障害者自立支援協会を代表法人として株式会社ナイスの二者が「ビッグ・アイ共働機構」を結成し、国から管理運営を受託しています。  障がい者が自ら行う国際交流活動や芸術・文化活動の場として、また、障がい者のみならず広く国民の参加する交流の場として整備され、それらを通じ障がい者の自立と社会参加を促進しています。  館内は、宿泊室、 レストランをはじめ、芸術的なイベントを多彩に開催する多目的ホールや研修室などを備えています。  障がいのある方やご高齢の方だけではなく、訪れるすべての方にとって、使いやすく、快適な空間が広がっています。障がいのある方の自立をサポートするために、通路やエレベーター、トイレなど館内各所に使いやすさと安全性を追求した設備を整備しています。  宿泊室は、広いスペース、フラットな床などバリアフリー仕様を基本に、ゆったりとした空間でおくつろぎいただけます。  また、全室でインターネット接続ができます。レストランでは「誰もが食事を楽しめる」をコンセプトにメニューをご用意し、パーティーや宴会などのご要望にもお応えしています。  多目的ホールでは、客席最大1,500人、車いす利用の場合は約1,000人(うち車いす席最大300席)を収容し、芸術性の高い舞台に対応できるほか、同時通訳システムや字幕を表示するマルチビジョンなど使いやすさも重視しています。  研修室は、大・中・小の3タイプがあり、講演会やシンポジウム、研修、パーティーなど、多彩にお使いいただける仕様としています。  ビッグ・アイは、障がいのある方もない方もすべての人にご利用いただける施設です!  国際障害者交流センター ビッグ・アイ  堺市南区茶山台1-8-1  ≪電車でお越しの方≫  泉北高速鉄道「泉ケ丘駅」から約200m  ≪車でお越しの方≫  阪和自動車道堺ICから約3.6km  「GoToトラベルキャンペーンで、ビッグ・アイにいこう!」特別ご優待プラン  この機会を活用して、完全バリアフリーのモデル施設・国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)での宿泊をぜひお楽しみください。  障がいのある方はGoToトラベル利用でおひとり様 3,000円(素泊まり:地域クーポン1,000円が付与されますので、実質2,000円相当)  期間:令和2年11月1日ご宿泊~令和3年1月31日ご宿泊まで  ※Go Toトラベルキャンペーンの申請はビッグ・アイ側で代理申請いたします。  ※堺市民の方は、さらに「堺の魅力再発見キャンペーン」をご利用で、実質500円となります。(12月28日まで)  【くわしくは】電話 072-290-0900 FAX 072-290-0920  ※Go Toトラベルキャンペーンは、政府の方針や事業予算の都合上、期間途中の打ち切りや、仕様変更の可能性がありますことをあらかじめご了承をお願いします。