新年のごあいさつ

理事長  西口 禎二

 明けましておめでとうございます。
 まずはじめに、新年早々、「令和6年能登半島地震」が発生し、大きな被害が出ています。お亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈りいたしますとともに、被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。一日でも早く元の生活に戻れますよう願ってやみません。

 改めまして、皆さまには、今年一年が良き年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。
 また、日頃から当法人の運営に格別のご支援、ご協力を賜り、この機会に厚くお礼申し上げます。

 世相を反映すると言われています漢字に、昨年は「税」が選ばれました。その理由は、「1年を通して増税の議論が行われたことに加えて、所得税などの定額減税が話題にのぼったことのほか、インボイス制度の導入やふるさと納税のルールの厳格化など、「税」にまつわる様々な改正や検討が行われたこと」などがあげられています。皆さんはどう思いますでしょうか。

 今年は、昨年のWBCに続き、11月に「第3回WBSCプレミア12」という世界野球が開催されます。2019年の前回大会では「侍ジャパン」が初優勝しており、連覇の期待が高まっています。
 また、パラ・スポーツでは、「2024世界パラ陸上競技選手権」が5月に神戸で開催されます。8月にはパリパラリンピックが開催されますが、この大会はパラリンピックに次ぐビッグイベントです。大いに注目していきたいと思います。

 さて、今年は、十干十二支で言えば「甲辰(きのえたつ)」です。
 「甲」は十干の1番目にあたり、生命や物事の始まりを意味します。「辰」は草木が伸長し、形が整い、活気にあふれている様子を表します。また、「辰」は十二支の中では唯一の架空の生き物、龍(竜)を意味します。水や海の神として祀られてきた龍は、竜巻や雷などの自然現象を起こす大自然の躍動を象徴するものであり、「龍が現れるとめでたい事が起こる」とも伝えられてきました。
 「甲」と「辰」が合わさる「甲辰」の今年は、「これからの成長をさらに形作っていく年」だと言えます。

 前回の「甲辰」、1964年には、アジア初となる「東京オリンピック」が開催されました。オリンピックの開催に合わせ、当時、世界初の高速鉄道「東海道新幹線」が開業し、今年60周年を迎えます。関西では、関西国際空港開港30周年、あべのハルカス全面開業10周年、何と言っても阪神甲子園球場開場100周年にあたります。今年は「節目の年」とも言えます。

 大障協にとりましても、社会福祉法人「大阪障害者団体連合会」から法人の名称を変更し、現在の社会福祉法人「大阪障害者自立支援協会」となって15周年の「節目の年」になります。
 その今年は、新紙幣の発行も予定されていますが、何より、「診療報酬」、「介護報酬」、「障害福祉サービス等報酬」の改定、いわゆる「トリプル改定」の年であります。「2025年問題への対応」など大きな課題はありますが、福祉に携わる者としては、今後の改定状況に大いに注目しながら、また期待もしたいと思います。

 「これからの成長をさらに形作っていく年」、「節目の年」、また、昨年の5類移行により「Withコロナという新しい時代」を迎える今年は、「新たなスタートの年」であると言えます。
 大障協の経営状況は決して楽なものではありませんが、しんどい時、辛い時ほど真価が問われることになりますので、全員野球でこの難局を乗り越える必要があります。このため、今年は、これまでの「挑戦」という姿勢を維持しながら、全職員の「底力」に期待し、大障協として、「新たなスタートを切ることができる年」にしたいと思います。
 今年もよろしくお願い申し上げます。

令和6年1月4日